居場所をください。
そして美鈴は昼に帰ってったから
俺も帰って早いけど現場に向かった。
「おう、隼也。
はやいな。」
「よ、貴也。
暇だから早く来た。」
「どんだけ暇なんだよ。」
「………なぁ、貴也はさ、
美鈴のことどう思ってんの?」
「はぁ?」
「だから、どう思ってんだよ。」
「……………お前、好きなわけ?」
「だから貴也が美鈴のことどう思ってんのか聞いてんだけど。」
「なんで俺に聞くんだよ。
俺が好きだったとしても、美鈴が誰を好きになるかはわかんねーだろ。」
「で、お前はどうなんだよ。」
「だからなんで俺に聞くんだよ。」
「答えろよ。」
「……………好きだったら、
どうするわけ?」
「まじかよ…。
まじかよー!
現実の世界でも貴也と争うわけ?」
「ならやめれば。」
「それができたら苦労しねーわ。」
「とりあえず、デビューまでは邪魔すんなよ。」
「はいはい。お前もな。」