居場所をください。



「ってか美鈴って風邪引かねーの?」


「引くに決まってんじゃん。

でもあんまり引かないかもね。

昔から強いかも。」


っていうか長曽我部さんこそ

風邪引かないし。忙しいのに。


「ま、風邪にも気を付けろよ。

あと怪我な。」


「はーい。」


「あ、そこ寄るか。」


「うん!」


旅館を出発して2時間

行きよりスムーズにSAまで到着した。


「ここのSAはおっきいよね。」


「そうだな。

ってかハット。」


「あぁ、忘れてた。」


「俺から離れんなよ。」


「トイレ以外はね。」


私は長曽我部さんの腕を掴んで

混雑する中スタスタ歩く長曽我部さんに

ついていった。



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