居場所をください。
「ドラマの撮影は順調?」
「おう。」
「隼也は撮影?」
「……………そうじゃねーの?」
「ふーん、そっか。」
「隼也のこと気になんの?」
「え?まぁどうしてんのかなーとは思うよ?」
「ふーん。」
……………なんだ?
「それより、今日は雰囲気が違うな。」
「あ、服?
実は痩せて服のサイズが合わなくて
着られるのなかったんだ~。」
「かわいい。」
「えっ」
な、なに…?
「な、なんかの役の練習?」
「は?」
「最近ずっと優しいから。」
「……………あー、そうそう。
役作り。また練習付き合えよ。」
「うん、いーよ。」
私がそういうと貴也は立ち上がり
私の腕を引いて抱き締めた。