居場所をください。



こんなに近くにいる。

今私が体を起こしたら会える。

見れる。


こんなに近くにいるのに……遠い。


「美鈴に伝言とかあれば聞くけど。」


長曽我部が言った。


「……じゃあ美鈴にも

明けましておめでとうと。」


「なんだよ、好きだよー!とかねーのかよ。」


貴也が答えてすぐ隼也が言った。


「うるせーよ。」


「俺に嫉妬ばっかしてるくせに

素直じゃねーな。」


え、嫉妬?


「嫉妬?貴也が?」


私が気になったことを長曽我部さんが聞いた。


「前に俺が美鈴んち行ったときもキレられたし

今日も俺が美鈴と初詣行くって言ったら

明らかに機嫌悪くなったんですよ。」


「へぇ、貴也がな。」


「他の女と噂になってるやつが

言えるようなことじゃねーのに。」


「うるせーよ。」


……………どうしよう、泣きそう。

貴也、まだちゃんと私の彼氏だよね?

私のことすきでいてくれてるんだよね?



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