居場所をください。
新年のご挨拶。
翌日ー
私は朝早く起きて
事務所のトレーニングルームへ向かった。
このままじゃなまっちゃうからね。
5キロ走って400回腹筋をして
2,000泳いでまた5キロ走って……
怠けていた体にムチを打った。
「美鈴。」
私が走っていると
長曽我部さんがやってきた。
「はぁ…はぁ…なに……」
私は走るのをやめて長曽我部さんのところへ向かった。
「機嫌悪い?」
「え?悪くないけど……」
水を飲んで呼吸を整える。
「そ。ならいいけど。
しかも別に用はない。」
「なんだ。
じゃあ止めないでよ。」
私はまたランナーへ戻って走り始めた。
「今日はずいぶんと頑張るんだな。
入室記録からもう2時間だけど。」
「はぁ…はぁ…最近…
動いて、ないし…」
っていうか走ってるから話せないよ。
「……もう8キロじゃん。
あんま無理すんなよ。」
長曽我部さんは表示されていた走行距離を見て
私に心配そうに言った。