居場所をください。



「いら!っしゃいませー…」


……………バレたな。

愛想振る舞うべき?

変な噂たてられんのもいやだしなー。


「2名様でよろしいですか?」

……………店員、キョドってんなよ。


「はい、二人です。」


とりあえず営業スマイル。


「こ、こちらへご案内いたします!」


……………。


それから席に座り

さっさと美鈴が注文して店員が出ていった。


「貴也バレバレじゃん。」


「………ま、気にすんな。」


「変な噂たったらどうするの。」


「変な噂?」


「彼女と勘違いされたら。」


「あー、事務所が対応するだろ。

別に事実じゃねーし。」


「そういう問題?」


「長曽我部さんなにも言わねーしな。」


「……………確かに。」


そんなん気にしてたら美鈴と飯行けねーし。


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