居場所をください。
いつも通り、私は佐々木さんに魔法をかけてもらい、
歌手の五十嵐美鈴となった。
「うん、かっこいい。
いい感じね。」
「ありがとね。」
「長曽我部さんに見せに行こ。」
私たちは長曽我部さんの元へと向かった。
「どう?いい?」
「いい。
MVにぴったりだな。」
「よかった。
水あるー?」
「今飲むのかよ。
あるけどストロー持ってくるからまってろ。」
口紅落ちるからかな。
まぁいいけど。
「スタッフさんとも仲が良いんですね!」
「もちろんですよ。
みんな大好きな仲間ですから。」
……………密着って疲れる。
常に演じてなきゃだから。
まだ一時間なのに、この先大丈夫かな…