居場所をください。



翌日ー


私はいつも通り6時半に目を覚ました。


今日は確かファッション誌の撮影だったよね…。

荷物増えるなぁ…。


あー、服どうしようかなー。





ガラッ


「おはよ。」



……………なぜ?


「何かたまってんだよ。」



なぜ君がここにいるの?

……………これは夢なのかもしれない。


とりあえずベッドに戻ってまた寝てみよう。

うん、そうしよう。


「まだ寝んの?俺腹へったんだけど。」


……………やはりこれは現実なのか?



「……………なんで弘希がいるの?

鍵は?」


「父さん仕事で5時半に家を出た。

俺8時半から部活だし

家帰っても鍵ないから家入れねーし

つーことでここに来た。

鍵、父さんから。」


こちらに投げられた鍵を受け取った。


「……………だからってなんでうちなの…。

ファミレスとかにいなさいよ。」


「そんな長時間いたら店に迷惑だから

だってさ。」


「私への迷惑は考えないの?あの人は。」


私、女なんだけど。

普通同い年の男に勝手に鍵渡さないでしょ。

なに考えてんの。



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