居場所をください。
それから私はマンションに戻り
長曽我部さんとするはずだった
自宅撮りを佐藤さんと一緒にやった。
「玄関からやればいいの?」
「美鈴ちゃんの好きなところとか
まぁ一通りやってもいいし
って感じかな。
とりあえず全部とれば、
勝手に編集してくれるよ。」
「そっか、じゃあ玄関から撮ろ。」
お気に入りだし。
それからリビング、キッチンを撮り
寝室まで。
で、佐藤さんにカメラを渡して
私が料理してるところを撮ってもらい
佐藤さんに食べてもらって私がその様子を撮り
その後もストレッチや筋トレをしたり
クローゼットの収納だったり
とりあえずたっくさん撮った。
「うん、いいんじゃない?
そろそろ時間だし行こうか。」
「送ってってくれるの?」
「ごめんね、会社まで。
タクシー呼んで?これタクシー券ね。」
「はーい。」
佐藤さんはやっぱ忙しいのか
カメラを持って、私を会社へ送り
すぐどこかへ行った。