居場所をください。
「俺らはあいつの友達じゃない。
あくまで仕事の仲間だ。
そこから先は友達の隼也とか
彼女のお前の役目だろ。」
「連絡もとれない、家の場所も知らない
会うことも出来ない私が彼女なんて
そんなのおかしくない?」
「貴也に別れようって言われるまで別れないんだろ?」
「そうだけど……」
「美鈴は美鈴に出来ること
すりゃいーんだよ。」
「何が出来る?」
「そういうのは自分で考えろ。」
「……はーい。」
「でも、誰のためになにかをするってのは
簡単なことじゃないんだ。前も言ったけど。
少なくとも、自分のことを幸せに出来ないやつが
他人を幸せにすることなんて絶対できない。
まずは自分のことをしっかり考えろよ。」
「うん。」