居場所をください。



それから私は注文だけして……


「ユリ姉、私ちょっと出てくるから

私の番号呼ばれたら取っといて?」


「え、どこいくの?」


「ちょっとね。

すぐ戻るから。」


私はそれだけいって急いで会社を出た。


行き先はまた喫茶店。

昼時なら開いてるかもしれないから。


私は走ってお店へ向かった。


"close"


……だよね。


お店がしまってることを確認して

私は会社へ戻ることにした。




「……美鈴ちゃん?」


少し久しぶりに聞いたその声に

私は顔をあげた。


「久しぶりだね?」


「マスター…!」


会いたかったよ!!


「今から仕込むとこだから

お店は夕方からなんだ。」


「あの…ちょっといい?」


「うん。

じゃあお店開けるね。」



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