居場所をください。
「さて、行くぞ。」
「はーい。」
私たちは長曽我部さんの車に乗った。
「今日はレコーディングだから
いつもと違うとこ。
少し遠いけどそこで水木先生と発声して
水木先生とか、まーいろんな人の前で
何回も歌ってって感じだな。」
「何時終わり?」
「それは美鈴次第。よければすぐ終わるし
ダメなら翌日持ち越し。」
「……がんばります。」
「おう。
今日はそれで仕事終わり。
レコーディングがいつまでかかるか
初めてだとわかんねーしな。」
「やったね!じゃあ余計頑張れる。
早く終わったら買い物いっていい?」
「いーよ。」
やったね。頑張れる。
しばらくして、来たことない建物についた。
「ここ。」
私は長曽我部さんについていった。
「ここで発声してこい。」
私は指定された部屋に入った。
「おはようございます。
よろしくお願いします。」
すでに水木先生がいた。