居場所をください。
長曽我部さんはさっさとどこかへ行ってしまい、
私は一人で会議室にいた。
一高もう終わってるよね。
夏音に電話しよ。
『プルルル…プルルル…
もしもし?』
「あ、夏音?今日って暇?」
『ごめん、友達と遊ぶんだ~。』
「そっかぁ、わかった。
じゃあまた今度。」
『うん!じゃーね!』
友達かぁ。夏音も成長したね。
……………なんだかとられた気分だけど
まぁ仕方ないか。
あ、そういえば前に颯太が見たい映画があるとか……
連絡してみよーっと。
『プルルル…
もしもし!!』
げ、元気だな…。
「あのさ、暇?」
『うん!どうしたの!?』
「ほら、前に映画行きたいっていってたじゃん?
今仕事終わったんだ~。」
『え!うそ!まじで!?
行く行く!
俺今渋谷にいるんだけどどうする!?』
「あ、じゃあ駅前で。
私は事務所だから15分くらいでつくから!」
『うん!わかった!
じゃあまたあとでね!』
よし、映画映画~。