居場所をください。
今日もダンスの練習。
そしてバンドメンバーとの流れの打ち合わせ。
ライブならではのCDとは違う曲にしたいから。
「はい、到着。」
「ありがと。
長曽我部さんは?」
「もう中で他のスタッフと打合せしてると思うよ。」
「ふーん、そっか。
じゃあ今日も頑張りますかー。」
私は佐藤さんと倉庫内に入り、
荷物をおいてみんなと合流。
「よろしくお願いしまーす。」
「あ、美鈴!
先ちょっとこっち来て!」
「え?あ、はーい。」
練習の前に長曽我部さんに呼ばれた。
「なに?」
「オープニングなんだけど
真っ暗なまま演奏が始まり、
サブステにライトが当たってダンサーズが踊り
サブステに注目寄せたところで
メインステージで美鈴にライト当てて歌い出す
って感じで良いんだよな?」
「うん、そうだよ?」
「そのときの演奏なんだけど……………」
それからバンドメンバーも集めて
最初の音楽の打ち合わせ。
「ここのダ、ダ、ダをギターベースが強めで
そのあとの、ダン!ってところでドラム強め。」
と、とにかく細かくて時間がかかる。