居場所をください。



「なんでいちいちそんな言い方するの。

どうせ色気がないとか思ってんでしょ。」


「へー、自覚あるんだ。」


「前に彼氏にも言われたの。」


……………って、また思い出しちゃったじゃん。

封印、封印…。


「そんだけギリギリなショートパンツ履かれても

ぜんっぜんそそられねーもんな。」


「うるさいよ!」


長曽我部さんの指示なんだから仕方ないでしょ。


「まぁ色気のなさは

体だけの問題じゃねーけど。」


……………なんなんだこいつ。

いちいちむかつく。



近くにいるとムカついてばかりだから

私はさっさと寝ることにした。


「寝んの?」


「そう。悪い?」


「俺暇になんじゃん。」


「……………なに、いてほしいの?」


「ほらよ、テレビは譲ってやるよ。」


「嬉しくないし。

素直にここにいてほしいって言えばいいのに。」


「ただの暇潰し。」


どんだけ素直じゃないの。

まぁもう少しいてあげるか。



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