居場所をください。
翌日ー
「……………ん…」
「あ、起きたか?」
「んー…起きました。」
7時、時間通りに長曽我部さんに起こされた。
「弘希は?起きてる?」
「起きてるよ。
美鈴も顔洗ってこい。
もう飯にするし。」
「はーい。」
起きますか。
今日も仕事だしね。
私は起き上がり、布団をたたんで
顔を洗ってからリビングへ向かった。
「おはよー。」
「おう。」
弘希はまだソファに寝たまま
私には返事をした。
「座れないじゃん。」
「そっち座れるだろ。」
「足曲げてくれなきゃ座れません。」
「ったく、しかたねーな。」
「ってかさっさと起きなよ。」
「寒いから無理。」
「……………私も寒いし
布団ちょーだい!」
私は弘希からかけ布団を奪った。
「は、おい、ちょ!」
「あったかー!」
「お前は寒いなら着ろよ。」
「いいよ、布団あるから。」
「お前は俺から部屋も奪って
布団も奪う気か。」
「もう奪ってます。」
暖かいし。
また寝れるー。