居場所をください。
「お前らもう飯だし布団は置いてこっち来い。」
布団の奪い合いをした結果
結局一緒に座って布団に潜る私たちに
長曽我部さんが呆れながら言った。
「「寒い。」」
あ、ハモった。
「……………はは」
おかしくて笑ってしまった。
「兄弟がいるとこんな感じなのかなー。」
私がそういうと
長曽我部さんがこちらに来た。
「さっさとしろ。」
いい加減怒ったのか
長曽我部さんに布団を奪われ、怒られた。
「美鈴のせいで俺まで怒られただろ。」
「なんで私のせいなの。
弘希のせいでしょ。」
「美鈴。」
「弘希。」
「……………いい加減にしろよー?」
弘希とやいやい言い合ってると
長曽我部さんが鬼化した。
「いただきまーす。」
私はダイニングテーブルにさっさと座って
ご飯を食べ始めた。