居場所をください。



「………美鈴、間接キスとか気になんねーの?」


長曽我部さんが聞いてきた。


「え?んー、弘希は兄弟みたいなもんだし

弘希は気になんないかも。」


長曽我部さんも全然気になんないしね。


「へー。」


……………なんだろう、若干機嫌悪い。

長曽我部さんが。珍しい。


「つーかおばさんだろ。」


「いいじゃん、姉で。」


「は?俺が弟かよ。

どう考えても俺の方が上だろ。」


「誕生日いつ?」


「12月。」


「ほら、やっぱ私が姉だ。

私が5月だもん。」


「……………やっぱおばさんで。」


「やだ。」


「やだってなんだよ。」


「お姉ちゃん。」


「きも。」


「は?うざ。」


「お前らいいからさっさと食え。」


「はーい…」


もう、弘希がいると怒られてばっか。

長曽我部さんの機嫌が悪いの明らかわかるし。



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