居場所をください。
「ってか美鈴、
昨日荷物とか持ってなかったのに
なんで服が昨日と違うわけ?」
「置いてってるから。
なんでもあるよ。化粧品もあるし
ヘアアイロンもあるし。」
「あそこ俺の部屋なんだけど。」
「今は私の部屋です。」
「俺の家だけど。二人とも。」
長曽我部さんはそういって
私の隣へと座った。
「だって部屋余ってるじゃん。」
「だからってお前らの部屋じゃない。」
「ケチ。」
「俺のどこがケチなんだよ。」
「まぁでも私の私物置いてあるし
私の部屋化してるけどね。」
「いつの間にか家具まで増えてるし。」
「いいの。」
ここも私の居場所だもん。