居場所をください。
倉庫につくなり、私と瞬と長曽我部さんと会議。
「じゃあ美鈴ちゃんは3曲だけフルで踊って
5曲はサビとかイントロだけ、
他は歌に集中ってことで。」
なんとなく、諦めたみたいで
私は悔しくて仕方ないけど……………
「悪いな。」
「大丈夫です。
美鈴ちゃんのためにも
俺もその方がいいと思っていたんで。」
あの激しいダンスを歌いながら踊るのは
少し私も辛かったから仕方ないのかもしれないけど…
「美鈴に口パクはさせたくないし
ライブだから、CDやテレビより
歌が下手だと思われたくもないからな。」
……………これだけは譲れないから。
「…仕方ないか。」
私も同意するしない。
「パフォーマンスは俺らがするし
美鈴ちゃんは歌で勝負でしょ。」
「……………ハルに言われなくてもわかってるし。」
「えぇ!励ましたつもりだったのに!」
「はは、わかってるって。
ありがと。
じゃあ今日もやりますか!」