居場所をください。
「友達?」
私の前に座るユリ姉が聞いてきた。
「うん、まーね。」
「なんか別人並みに冷めてたね?」
「はは、私元々すっごい冷めてたの。
今のはその頃から友達やってるから
なんか元に戻るんだよね。
多重人格なのかな。」
「あーだからなのかな。
たまにすごいきつい詞書くよね。」
と、莉子ちゃんがずばっと言ってきた。
「はは、きつい詞か。
そうだね。
私ここに来る前、なにもかも
ばかにしたような態度で生きてきたから。」
無意識にそんな詞を書いてたよ。
「……って、もう一曲書かなきゃなんだった…」
どうしよう。
どんな曲にしよう。
「じゃあ美鈴ちゃんは忙しいみたいだし
そろそろ帰るか。」
瞬がそう言ったのでこの場はお開き。
私は伝票をもって
フードとめがねを装着してレジへ行く。
「ありがとうございまーす。」
そう言ってレジのお姉さんが伝票を打つと……………
「4万!?たっか!
誰、こんな食べたの。」
「ま、まぁまぁ…。
稼いでるんだからいいじゃん。」
「あ、たっつんか!
まったくー。人のお金だと思って。」
私全然食べてないのに。
現金足りないじゃん。
「すみません、カードで…」