居場所をください。
「はー、うまかった。」
お店を出て早々、たっつんが伸びをしながら言った。
「普通5歳も年下の子に払わせるのに
そんなに食べる?」
「ありがとうございます、生徒会長様!」
「じゃあ男性陣は女性陣送ってきなよー?」
「美鈴ちゃんは?」
「私はそこのタクシーで帰るし。」
「美鈴ちゃん送ってくよ!」
とすかさずハルが言った。
「私のお金でタクシー乗れると思ってるでしょ。」
「そ、そんなことは!!
美鈴ちゃんこそ一人は危険じゃん!」
「ハルはしおりん送ってきなよ。
しおりんも確か家近いし。
ね?」
「え、うん…でも…。」
「はいはい、ハルはしおりんね。」
私はそこのタクシーに二人を突っ込んだ。
「よし、私はユリ姉の車で送ってもらおーっと。」
「え!また勝手に…」
「お願いします!
たっつんは莉子ちゃん送ってってね。」
「はいはーい。」
「じゃあ陽くんは亜美ちゃんね。
瞬は私たちと一緒に帰ろ。」
ってことで私は二人をつれて
さっきの倉庫まで戻った。