居場所をください。



それからお風呂やら

楽屋への道のりとか

なにかと私を子供扱いする長曽我部さんは

丁寧に案内していった。


「ま、こんなとこだな。」


「ものすごく丁寧な説明ありがとう。」


「なんだ、そのトゲのある言い方。」


「別に。」


「あっそ。

とりあえず着替えの練習からな。

タイム計るから。」


「はいはーい。」


私たちはまた

さっきの狭い通路にある広い部屋へと向かった。


「ここは美鈴と佐々木以外入れないから。」


「え、そうなの?」


「一応更衣室だからな。」


長曽我部さんはそういうと

佐々木さんにストップウォッチを渡して

ドアを閉めた。


「よし、全部着替えるからね!」


「えぇ!!」



< 2,176 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop