居場所をください。
「でもいつもは俺、長曽我部さんに
美鈴ちゃんと二人きりになるなって言われてるのに。」
「え、そうなの?」
「うん。
しかも俺だけだよ!
さっきのラーメンも二人じゃなきゃとか言うし。
なんで俺だけ…」
「はは、それはたぶん
ハルは私のお気に入りだからだよ。」
「お気に入り?俺が?
え、まじで?」
「他のみんなはちゃんとダンスで選考したけど
ハルだけはダンス見ずに選んだから。」
「あぁ、そういえば俺なんて
瞬くんに連れてこられて
そのままメンバー入りだったもんね。」
「あの時ね、私が長曽我部さんに
瞬がつれてきたからダンスは出来るだろうし
顔がすごい好きだから入れてって言ったの。
私基本的に女子力低いから
ハルがいたら自然と女子力上がりそうじゃん?
意識するし。
私、その頃貴也がいたけど女子力低めだったし。」
「え、じゃあ俺って顔で
美鈴ちゃんのダンサーなったの?」
「そうだよ。
ごめんね、適当で。
でも瞬のことは信用してるし
瞬が認めて連れてきたなら
別に実力見るまでもないかなって。」