居場所をください。
コンコン……
「美鈴ちゃんそろそろ…」
……なに、この状況。
「どうしたんですか?」
なんでこのふたり、一緒に寝てんの。
「……瞬も入っていいよ。」
「え。あ、はい。
……ってハルなにやってんだよ。」
呼びに来たのが俺でよかったわ。
長曽我部さんが見たら
俺の美鈴となにしてんだ、とかいってキレそう。
「おい、ハ「待った。」
瞬がハルを起こそうとしたから
俺はすかさずそれを止めてスマホを取り出した。
「どうしたんですか?」
「ちょっと写メって
貴也にでも送ってやろうかと思って。」
「佐藤さんもなかなかSですね…」
「貴也はいじりがいあって面白いからな。
一時期俺にも嫉妬してたし。」
たまにこういうことした方が
今のあいつには刺激になっていいだろ。
「あ、長曽我部さんには内緒な。」
「言えないですよ。
長曽我部さんキレそうですし。」
この二人、恋仲じゃないのに
長曽我部さんはハルには異常に厳しいしな。
まぁお互いに見た目が好き同士だからなんだろうけど。
貴也は彼氏だからいいのか?
それとももう諦めたのか。
どちらにしろ、兄貴というより
父親みたいな感じか。