居場所をください。
美鈴side
「佐々木さん、飲み物ってあるー?」
「水でよければあるよ。
はい。」
「ありがと。」
寝てたから喉乾いたー。
「あ、寝てたでしょ。」
「え、なんで…」
「ここに寝跡付いてる。
まぁ若いからすぐ直るからいいけどね。」
横向きに寝てたから
枕のシワがついたのか……
やってしまった……
「さっき起きたらハルが目の前にいて
あれちょっと動いたら完全にキスしてたよー。
危なかったー。」
「ハルくんと寝てたのー?
美鈴ちゃん無防備過ぎ。」
「だってハルが先に私の楽屋で寝たんだもん。」
「だからってねぇ…。」
「それにハルだし。
変なことはしないよ。
私に何かしたのがバレたら
私のダンサーおろされちゃうもん。」
それを怖がってるハルが
私に何かするなんてありえない。