居場所をください。
「あ、長曽我部さん!」
「おう、美鈴。
体はほぐれたか?」
「うん。
すっごい気持ちよかったー。」
私はたっつんから離れて
長曽我部さんの隣へと向かった。
「達哉はなにしてんの?」
「佐々木さんのところから
私一人で歩いちゃダメって言われてたから
誰かーって呼んで、ステージにいたたっつんに
ここまで連れてきてもらったの。」
「ステージ?
あぁ、今誰もいない時間か。」
「緊張感保とうかと思って。
瞬もいたんですけど
俺は美鈴ちゃんのとこいって
瞬は先に戻りました。」
「そうか。
美鈴をありがとな。」
「……なんか子供扱いしてない?」
「ちげーよ。
大事なうちの商品だから。」
「もっとやだよ!」
「怪我とかしたら困るからなー。」
まったく……