居場所をください。
「……。」
「……。」
……………なんか喋ろよ。
なんでこう、しおりんだと
会話にならないんだろう。
前もそうだったけど。
~♪~♪~♪
ん?俺か?電話?
「ちょっとごめん。」
誰だ~?
……………って!美鈴ちゃん!
電話来たの初めてだよ!
「もしもし!」
『はは、ハルは電話でも元気だね~。』
うわー、美鈴ちゃんの声!
「そりゃ俺だからね!」
『うん、そうだね。
あのね、長曽我部さんがいい忘れてたんだけど
明日13時からだって~。
私みんなの連絡先知ってるわけじゃないから
ハルみんなに伝えてくれる?』
「あ、うん!了解!」
『ごめんね、それだけ。
それじゃまた明日ね。』
「あ、美鈴ちゃん!」
『ん?なに?』
あ、えーと、えーと……
「今日スープ飲んじゃってごめんね!」
『あぁ、全然気にしてないよ。
また明日も飲めるしね。』
「明日は俺が作るね!」
『あはは、ありがと。
期待してます。』
「それと楽屋で寝ちゃってごめんね!」
『いいよ。疲れてたなら仕方ないし。
私もすぐ寝ちゃったしね。』
いや、あれ本当は寝たふりだったんだけどさ。
美鈴ちゃんの寝るとこバッチリ見てたけどさ。
『それに楽屋来てくれてありがと。
おかげで緊張しないで過ごせたし。』
「そんなのお安いご用だし!
呼ばれればまたすぐ行くよ!」
『ありがと。
じゃあそろそろ切るね?
隼也さんが暇そうだから。』
……………また大谷隼也かよ。
『じゃーね、また明日。
おやすみ。』
「……おやすみ~。」