居場所をください。



「……。」


「……。」


……………なんか喋ろよ。


なんでこう、しおりんだと

会話にならないんだろう。

前もそうだったけど。


~♪~♪~♪


ん?俺か?電話?


「ちょっとごめん。」


誰だ~?

……………って!美鈴ちゃん!

電話来たの初めてだよ!


「もしもし!」


『はは、ハルは電話でも元気だね~。』


うわー、美鈴ちゃんの声!


「そりゃ俺だからね!」


『うん、そうだね。

あのね、長曽我部さんがいい忘れてたんだけど

明日13時からだって~。

私みんなの連絡先知ってるわけじゃないから

ハルみんなに伝えてくれる?』


「あ、うん!了解!」


『ごめんね、それだけ。

それじゃまた明日ね。』


「あ、美鈴ちゃん!」


『ん?なに?』


あ、えーと、えーと……


「今日スープ飲んじゃってごめんね!」


『あぁ、全然気にしてないよ。

また明日も飲めるしね。』


「明日は俺が作るね!」


『あはは、ありがと。

期待してます。』


「それと楽屋で寝ちゃってごめんね!」


『いいよ。疲れてたなら仕方ないし。

私もすぐ寝ちゃったしね。』


いや、あれ本当は寝たふりだったんだけどさ。

美鈴ちゃんの寝るとこバッチリ見てたけどさ。


『それに楽屋来てくれてありがと。

おかげで緊張しないで過ごせたし。』


「そんなのお安いご用だし!

呼ばれればまたすぐ行くよ!」


『ありがと。

じゃあそろそろ切るね?

隼也さんが暇そうだから。』


……………また大谷隼也かよ。


『じゃーね、また明日。

おやすみ。』


「……おやすみ~。」



< 2,238 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop