居場所をください。
翌日ー
俺は先に長曽我部さんに
美鈴の出勤時間を聞いて
自分は午後からだけど、
先に食堂で待ち伏せすることにした。
「あれ、隼也早いな。」
「あぁ、ちょっと。」
佐藤さんが来たってことは
もう少しで美鈴も来るはず……
「なんか飲む?」
「いや、いいです。」
のんきに飲んでる気分ではない。
早く来いよ。
「おはようございまーす。」
あ、来た。
「おはよ、美鈴ちゃん。」
そう言う佐藤さんの横を通りすぎ
俺は美鈴に近づいた。
「あれ、隼也もいたんだ。
おはよ。」
「おはよう。
美鈴、ちょっといいか。」
「え、でも今から「5分でいいから。」
俺は美鈴の手首を掴んで
すぐそこの会議室に行くことにした。
「佐藤さん、少し美鈴借ります。」
「本当に5分だけだからなー。」
「はい。」