居場所をください。
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「よう、美鈴。」
「ごめん、お待たせ。」
夜、いつもの駅で高橋と待ち合わせ。
「いや。
ってかまた焼き肉なんて珍しくね?
この前も行ったじゃん。」
「なんか体重落ちすぎちゃって。
今週はライブも多くて気合いも入れたいしね。
あ、これお土産。」
「あぁ、さんきゅ。」
「とりあえずお店行こ。」
「そうだな。」
「ところで受験はどうするの?
進路決まった?」
「……………まぁ一応なー。」
「ちゃんと勉強しなよー?」
「うっせ。
美鈴よりは頭いいわ。」
「まぁそれはなにも言い返せないわ。
私もうなんにも勉強してないし。」
「でもニュースは見てるんだろ?」
「まぁそれくらいは。」
「社会の流れについていければいいたろ。」
「私を誉めるなんて
高橋も変わったねー?」
「俺も大人になったからな。」
「そう言ってる内はまだガキだね。」
「うるせ。」