居場所をください。
「じゃあ隼也も染まらないタイプ?」
「隼也は要領いいタイプかな。」
「要領いいタイプ?」
「なんでも利用するタイプ。
うまく染まったように見せて
なんでも自分の物にしてる。
ああいうのが一番向いてるのかもね。」
へぇー、要領がいいのか。
まぁそんな感じするかも。
「夏音はこれからどうするの?」
「長曽我部さんはデビューする人に
1度は必ずチャンスを与える。
今回チャンスを掴めなかったから
長曽我部さんはもう大して力いれないよ。
続けるか続けないかは本人次第だけど
これから売れるためには
よっぽど飛び抜けてないと厳しいかもね。
更新の度にお金もかかるしね。」
「え、そうなの?」
「美鈴ちゃんは来月だね。
勝手に引かれるから多分気づかないよ。
そんな大した額でもないし。
ちゃんと稼いでる人なら気にするほど
とられないよ。」
「へぇ、そうなんだ。」
「あくまで維持費って感じ。
桁違いな金額じゃないから安心してね。」
「うん。」
まぁ長曽我部さんのこと信用してるから
桁違いな金額とられる心配なんてしてないけどね。