居場所をください。
シャワーを済ませ、服を着て、
また倉庫内に戻ると……
「お、早いな。」
そこには旅行中のはずの長曽我部さんがいた。
「……………なにしてるの?」
「美鈴の大事な仕事があるからな。」
「別に佐藤さんいるじゃん。」
「そっちは俺の仕事なんだよ。」
そこらへんはよくわかんないけどさ。
「で、なに?」
「新曲の歌詞、書いたか?」
「あ、忘れてた。」
「ほらみろ。
やっぱ来てよかったわ。
ならすぐ帰るぞ。」
「え、ちょっと待って!
これからハルとたっつんとご飯の約束が……」
「そっちはまた今度にしろ。
こっちは時間がねーから。
じゃあ後は頼んだ。」
「はい。」
長曽我部さんは佐藤さんに
あとはすべてお任せして
私はハルに謝ることもできず
倉庫から連れ出された。