居場所をください。
今回の曲は私も口を出しまくって
その甲斐あって、私の理想通りの曲と
完成されていた。
「いつも思ってたんだけど
この仮うたって誰が歌ってるの?」
「スクール生。」
「あー、だから毎回違う声なのか。」
納得納得。
移動車ではひたすら新曲を聴いて
メロディを頭に叩き込む。
レコーディングまで時間もないしね。
手紙は少しFor youと似た仕上がりで
なんだか余計に分かりづらい。
間違えそう。
パソコンでブログを書きながら
曲を聴いていると
隣から肩を叩かれた。
「なに?」
隣はもちろん長曽我部さん。
「もうすぐ飯食う店につくよ。」
「え、お店で食べるの?ほんとに?」
「俺も行きたかったとこだしな。」
「うわ!いつもは会場でお弁当なのに!」
「じゃあ今日もそうするか?」
「嘘です、行きます。」
私は早急にパソコンを片付けた。
そしてすぐ、バスはお店の駐車場へ止まった。