居場所をください。
うぅ、足いたい…。
「うん、いいわね。
時間もオーバーしてるし終わりましょう。」
気がつけば私は三時間以上踊っていた。
「ありがとうございました。」
私は靴を返して頭を下げた。
「まだ時間ある?」
「え?あ、はい。
今日はこれで終わりなので…。」
「じゃあマッサージしましょう。
疲れを明日に残すのはよくないから。
はい、寝て寝て。」
「え、先生がしてくれるんですか?」
「えぇ、特別。」
私は先生に甘えて
足腰をマッサージしてもらった。
「細いのによく筋肉がついてるわね。
なのにあの柔らかさ。
本当に五十嵐さんはよく頑張ってるわね。」
「ありがとうございます。」
マッサージがすっごく気持ちよくて
私はもう眠くなってきた。
「はい、終わり。」
「ありがとうございます。
とても気持ちよかったです。」
「よかった。
明日は頑張ってね。」
「はい、ありがとうございます!」
私は吉川先生に頭を下げて
レッスン場を出た。