居場所をください。
「長曽我部さん。」
「ん?」
そんなわいわいしてる仲間たちを他所に
亜美ちゃんが長曽我部さんに話しかけていた。
「美鈴ちゃんの新曲のジャケ写ポスターって
まだありますか?」
「あぁ、あるよ。」
「1枚ください。」
「えぇ!?え!亜美ちゃんが!?」
私は反応せずにはいられなかった。
「私っていうか彼氏が美鈴ちゃん好きで……
次の曲のジャケ写は私もお気に入りだから
部屋に飾ったら喜ぶかなーって。」
「へぇ…」
「あるけど1枚800円な。」
売るんかーい。
「はい、800円。」
亜美ちゃんも即買いかい!!
「明日休みだし、明後日持ってくわ。
非売品だからレアだぞ。」
「やったー!
美鈴ちゃん、よかったらサインしてね?」
「別にいいけどそんなんでいいのー?」
「まぁサインは若干ついでだけどね。」
「だと思った!!」
毎日一緒にいるのに
サインとか要らないでしょ、絶対。