居場所をください。
「ねぇ、ファンクラブ予約分は
今日届くんだよね?」
「そ。
発売日前日に届くようになってる。
ちなみに隼也にも今日渡されるよ。」
「へー、そっか。」
隼也が頼んでるのか、
もう恒例化してるからか、
私が言わなくても隼也には毎回CDがいく。
まぁファン一号とか前に言ってたしね。
隼也もいつも映画のチケットくれるから
まぁお互いにね。
会うことはなかなかないけど
連絡とることすらほとんどないけど
私たちはなかなか仲良しだね。
「それにしても混んでるな~。」
「もう通勤時間だしね。」
道路はまさかの渋滞。
まぁ仕方ないけどね。
向こうには待たせてしまうかもしれないけど
待ちが多いこの世界では仕方ないだろう。
と、思うことにする。
「でもさ、こうやって3人で向かうの
かなり珍しいよね。」
とくに佐藤さんは最近忙しくて
姿を消すことが多いから。
「まぁ佐藤は俺たち送ったら
別の場所いかなきゃだけどな。」
「え、そうなの?
相変わらず忙しいね。」
「ごめんね?」
「ううん、いいよ。
長曽我部さんいるしね。」