居場所をください。



それから私は着替えをして

帰ることに。


「とりあえず会社まで送る。

今日の仕事はこれで終わりだから

帰るときはタクシー使えな。」


「はーい。」


私は長曽我部さんと会社へ戻った。


「美鈴は写真が苦手だよな。

もう少しでファッション誌の撮影あんのに。」


「どうしても固くなっちゃう。

私も悩みだよー。」


「歌みたいにもっと楽しめばいいよ。

よく写ろうとか考えなくていい。

それはカメラマンがやる。

美鈴は楽しめばいい。」


「……………努力します。」


「だから頑張りすぎ。

もっと力抜け。」


「それがいちばん大変なの。」


どうすればいいかわかんないんだもん。


「てきとうでいいんだよ。」


「えぇ、そんなんでいいの?」


「美鈴にはそれくらいがちょうどいい。

でもファッション誌は笑顔でやれ。」


「はーい。わかりました。」


「はい、到着。」


会社につくなり、私は車から降りた。


「これタクシー券な。

じゃ、俺いくわ。」


「うん、お疲れさまです。」


お腹すいた。


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