居場所をください。
「ねー、いいじゃん。
電話してみてよ。」
「は?今?」
「今。
それで断られたら納得する。」
「……………仕方ねーな…」
「やったね!
じゃあスピーカーにしてね。
聞こえるように。」
「はいはい。」
私たちは練習そっちのけで
瞬の電話に集中した。
『プルルル…プルルル…
もしもし?どうしたの?』
うわ!でた!
声かわいい!
「あー、あのさ
その、みんなが家来たいって言うんだけど」
『みんなって誰?』
「今仕事で関わってるやつら。
五十嵐美鈴とか『え!?』
お?食いついた?
「あと他のダンサーとか」
『え、いつ!?』
「……いつ?」
瞬が私たちに聞く。
「あ、私ライブの打ち上げいけないみたいだし
最終日翌日は?みんながよければだけど。」
「あ、いいね!
俺平気!」
「私も~。」
と、ハル、ユリ姉に続き、
亜美ちゃん、しおりん、たっつんも快諾。
「陽くんも行くよね?」
「どうせ強制参加だろ。」
「やったね!
ってことで来週月曜日夕方から8人!」
「はいはい……
もしもし?聞こえた?」
『き、聞こえた!
月曜日の夕方ね!わかった!』
「え、いいわけ?」
『いいに決まってんでしょ!』
やったね。