居場所をください。



『プルルル…もしも「おい、高橋!」


『なんだよ、うるせーな。』


「美鈴、いた。」


『は?どこに?』


「道。

じゃなくてさ、美鈴って彼氏いんの?」


『彼氏?聞いたことねーけど。』


「さっき美鈴男といたんだよ。

誰か聞いたらその男、美鈴の彼氏って答えたんだよ。

美鈴はなんにも言わねーで。

で、美鈴は俺のだから~。つって去ってった。」


『美鈴は俺のだから、つったのか?』


「あぁ。

俺あんな軽そうなやつに負けたのかよ。」


『たぶんそいつ彼氏じゃない。

いまどこ。俺も行く。』


「え。

あー駅の近くのコンビニの裏の公園。」


『りょーかい。』


そういって電話が切れた。


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