居場所をください。
「へぇ、そういうこと。」
「そ。つーことで無理矢理じゃねーから。
どいてくんない?」
「……………歯、食いしばれよ。」
隼也はそういうと、拳を振り上げた。
「だ、だめ!」
私が止めようとすると
その前に誰かが隼也の腕をつかんで止めた。
「やめとけよ。お前、俳優だろ。
そんなことしたら事務所に迷惑かかるぞ。」
「朔也……。」
「殴るなら俺がやってやるよ。」
朔也は隼也を止めたかと思ったら
そのあとすぐ和也を殴った。
「ちょ……。」
和也が倒れたかと思えば
今度は高橋が和也のポケットからスマホをとり、
川に捨てた。
「は!?なにしてんだよ!」
そりゃ和也もキレるよ…。
かと思えば今度は貴也が動いた。
「ほらよ。弁償。」
といって万札を何枚か和也に渡した。