居場所をください。
そしてなぜか私たちはみんなで
長曽我部さんの家に来た。
「あのー…
こんな時に申し訳ないんですけど
さっきあいつが言ってたデビューってなんですか?」
高橋が相変わらず空気の読めない発言をした。
「それは美鈴から聞けよ。」
長曽我部さんに言われて
私は口を開いた。
「高橋にも夏音にも
もちろん朔也にも黙ってたけど
私は2月に歌手としてデビューするの。
忙しくてほとんど学校には行ってなくて
今は芸能科の高校に行ってる。
隼也と貴也は事務所と学校が一緒。
長曽我部さんは私の保護者だけど
仕事としてはチーフマネージャーとして
私のために働いてくれてる。」
私は簡単に説明した。