居場所をください。
「美鈴は夢を見させるより
辛くなったら支えるから
もう少し頑張れよ、
勇気だせよって伝えてる方が
美鈴っぽい。」
「………なんか
貴也がそんな風に言うの珍しいね?」
「俺がそう思ったから。
美鈴の歌を聴いて、負けてられねーって。
俺もがんばんねーとって。」
「ふふ、そっか。」
そうだね。
辛くなったらいつでも私がいるから
怯えないで、勇気だしてって
私もそれがいちばん伝えたいのかもしれない。
本当は誰よりも
みんなのそばに私がいたいだけなんだけどね。
「あ、パスタ来た。」
「腹へったなー。」
「ね。結構歩いたもんね。」