居場所をください。

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「お迎えに上がりました～。」


エントランスを出ると

佐藤さんが車から降りて待っていた。


「………なんでいんの？」


「なんでって俺、美鈴ちゃんのマネだし。

ね？」


「うん。

さっき迎えいくって連絡来たの。

貴也も乗ってくでしょ？」


「すぐそこじゃん。」


「俺も通りかかったからな。

まぁ乗らねーならそれでもいいけど。

美鈴ちゃんどうぞ。」


「あ、ありがと。

貴也も乗ろ。」


「………あぁ。」


「なんだ、乗るのか。」


………この男は……