居場所をください。
「長曽我部さーん。」
そこにいつも通りの冷めた美鈴が戻ってきた。
「お腹すいた。
なんかスープつくってー。」
「はぁ?ったくしかたねーな。」
「お風呂も入りたい。」
「それくらい自分でやれ!」
「えー。」
「お前なぁ。ここでたら一人なんだから
さっさと自分でやるようになれ。」
「美鈴、ここ出んの?」
隼也が聞いた。
「うん、まーね。
でも和也のせいでお金使っちゃったし
節約しなきゃだけど。」
「メディアの仕事が増えるから
収入も増えるし大丈夫だろ。
つーかみんな飯食ってけよ。」
長曽我部さんの言葉に
俺らはみんな甘えることにした。