居場所をください。
「ったく、あんなん演技だろ。
いちいち気にしてたらキリがねーっつーの。」
「わかってるよ。」
「それに、お前もあんま人のことは言えねーよ。」
「え?なんで?」
「新しい台本。読んでみ。」
私は続きの台本を受け取り
中を確認すると……
美波・湊:(キスシーン)
「………えぇ!?」
あまりの衝撃に思わず大声を出してしまい、
私はかなりの注目を浴びた。
「あ、すみませーん…
続けてください…」
お恥ずかしい。
シーン、となったよ、完全に。
「アホか。」
「ちょ、聞いてないんだけど。
なんで?は?いつ?
私がするの?矢島くんと?」
「しかも2回あるからな。
がっつり唇重ねろよ。」
「えぇー…なにそれ…」
てっきり矢島くんと夏音のキスだけかと思ってたよ…
「ベッドシーンよりましだろ。」
「当たり前だよ!」