居場所をください。
ただ寝るだけかと思っていた山小屋では
きっちり夕飯も出してくれて
お風呂はないけど本当にしっかり休めた。
「美鈴、そろそろ寝るぞ。
1時には出発するからな。」
「あ、うん。
了解しました。」
私は長曽我部さん横の布団に横になり、
目を閉じた。
明日の登山とご来光、下山のために
体力を充電しとかないとね。
「おやすみ。」
頭に触れる大きな手と
長曽我部さんの優しい声を聞きながら
私は眠りについた。