居場所をください。



長曽我部さんのマッサージが終わってから

私は冷たいお蕎麦を美味しくいただき、

サングラスをかけて、外へ出た。


「…………遊園地!!」


建物を出ると、目の前には高い高いジェットコースター。

さっき、全く見てなかったから気づかなかった。


「行きたい!!」


「はぁ?

でも遊園地初心者の美鈴には

レベル高いけど。ここのコースター。」


「いいじゃん!せっかくだし!」


「……ったく、しかたねーな。」


「やったね!じゃあいこ!

歩いて行けちゃうじゃーん!」


「いつもは暑いから歩かねーくせに。」


「うるさいよ。

今は特別。」


「ま、あそこは金出せば

待たなくても乗れるしな。

さっさと遊んで帰るぞ。」


「はーい!」




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