居場所をください。
それから私は授業を珍しく真面目に受けて
4時間目が終わってお昼を食べずに帰り支度。
「……………まじで荷物多い。
これ全部捨てていいんだけど。
高橋捨てといてよ。」
「なんで俺なんだよ。」
「友達でしょ?」
「都合よすぎ。」
「じゃあ私帰るから。
あとお願いね。」
「えぇ!まじかよ!」
「美鈴!」
「あ、夏音。
絶対連絡する。バイトの時間も減らしたし
暇な時間は遊んでね?」
「うん!絶対ね!」
「高橋、夏音頼んだからね。」
「はいはい、言われなくても。」
「じゃーね、二人とも。
またねー!」
私は二人に別れを告げて
教室を出た。
「みーすーず。」
「………長曽我部さん。
なにしてるんですか?学校で。」
「なにって転校の手続き。
あそこを出たら俺が美鈴の保護者だから。
ついでに俺が美鈴のマネージャーに就任。
俺がマネージャーなんてな。喜べ!」
「よくわかんないけど。」
「うわ、タメ語か。いいけどさ。」
「急に美鈴とか呼ぶから。」
「いいだろ。
ってか行くか。腹へった~。」
「私靴こっちだから~。」
私は下駄箱に向かった。