居場所をください。
「美鈴、帰るか?」
「ううん。長曽我部さん待ってる。」
「長曽我部さん遅いと思うぞ?」
「でも待ってる。」
一人で帰りたくないから。
「そうか。じゃあ俺行くな。」
永田さんもさっさと消えた。
さてと、私はトレーニングルームでもいこうかな。
「美鈴、大丈夫か?」
貴也が話しかけてきた。
「うん、もう平気。」
私は笑顔で答えた。
もう心配かけられないからね。
「ねぇ、貴也くん。
ご飯いかない~?」
赤堀さんが貴也に話しかけた。
「え…。」
「いいじゃん、行こうよ。」
「あ、はい。
美鈴はどうする?」
貴也はそう聞いてくるけど
赤堀さんは明らかに私を睨んでいる。
貴也狙いってことかな。
「私はいい。
さっきお昼食べたばっかだし。」
「………そうか。
じゃあまたな。」
そういって二人も消えた。