居場所をください。
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「……で、なに。
なにがあったの。」
結局押しに負けて部屋にあげてしまった私。
貴也なんか意味不明な顔してるし。
「だから、ケンカ。」
「そうじゃなくて、理由は?」
「俺の進路のこと。
もう高3なわけだし?
美鈴にはわかんねーかもしらねーけど。」
なんなんだ、こいつ。
やけに刺々しいな。
「……で?」
「うち貧乏だし、大学いかないで
就職するっつったんだよ。
だけど反対。母さんも父さんも。
……あぁ、今日3人で飯だったんだよ。
父さんちで。
金ねーのにどうやって大学通うんだって話だろ。
ただでさえ母さん、
仕事仕事で帰れない日だってあんのに。
それならさっさと働いて家出た方が
いいと思ったんだよ。」
……なるほどねぇ…